中学生・高校生・保護者向け
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数学Ⅲが必要か,理科を何科目学ぶか。学校の科目を選ぶ前に,受験で必要な範囲を確認しましょう。
獣医学部を目指すなら,早めに受験科目と学校の履修を確認しましょう
「獣医学部に行きたいけれど,数学が苦手」「理科は生物を選べばよい?」「国公立と私立で,勉強する科目はどう違う?」。受験したい気持ちは決まっていても,学校の文理選択や科目選択で迷うことがあると思います。
獣医学部の受験科目は,大学・入試方式によって異なります。数学Ⅲを使うかどうかに加え,数学B・Cの範囲,理科の科目数と選択肢まで確認する必要があります。
大切なのは,必要な科目を知ったうえで,学校では何を,いつまでに学べるかを確かめることです。このページでは,獣医師を目指す獣医学科・獣医学課程の受験について,中学生・高1・高2から確認しておきたいことを説明します。
数学Ⅲは必要?志望大学・入試方式によって異なる数学の範囲
数学Ⅲまで必要な大学もあれば,数学Ⅲを使わずに受験できる大学・方式もあります。例えば,次の違いがあります。
- 大阪公立大学・獣医学部の一般選抜(前期日程):個別学力検査の数学に数学Ⅲが含まれます。
- 日本獣医生命科学大学・獣医学科の一般選抜第Ⅰ期O方式:数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cが範囲で,数学Ⅲは含まれません。数学Bは数列・統計的な推測,数学Cはベクトルです。
- 麻布大学・獣医学科の一般入学試験第Ⅰ期B日程(3科目型):数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cが範囲で,数学Ⅲは含まれません。数学Bは数列,数学Cはベクトルです。
- 岡山理科大学・獣医学科の一般入試前期A日程(スタンダード型):数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・C(ベクトル)が範囲で,数学Ⅲは含まれません。
このように,数学Ⅲが不要な方式でも,数学B・Cまで不要になるわけではありません。また,日獣と麻布の上記の方式では,数学Bの出題範囲にも違いがあります。「数学Ⅱまで勉強すればよい」と考えず,必要な分野まで確認しましょう。
ここで紹介しているのは,それぞれ特定の方式の例です。同じ大学の別日程や,共通テストを利用する方式まで,すべて同じ条件とは限りません。
数学Ⅲの要否は学習量に大きく関わります。ただし,今数学が苦手だからという理由だけで,数学Ⅲが不要な大学に絞るのは早いかもしれません。まずは現在のつまずきと,今後必要な学習を分けて考えたいところです。
理科は何科目?生物・化学・物理をどう選ぶ?
必要な科目数と,選べる科目の両方を確認する
理科では,「1科目か2科目か」だけでなく,「どの科目を使えるか」も確認します。数学で紹介した方式では,次のようになります。
- 大阪公立大学:共通テストは物理・化学・生物・地学から2科目,個別学力検査は物理・化学・生物から2科目を選びます。
- 日本獣医生命科学大学:生物・化学から1科目を選びます。ただし,下記の変更予告があります。
- 麻布大学:化学・生物から1科目を選びます。
- 岡山理科大学:物理・化学・生物から1科目を選びます。
大学独自の試験では,それぞれ「生物基礎・生物」「化学基礎・化学」「物理基礎・物理」という範囲です。学校で基礎科目だけを履修しても,受験に必要な範囲を学び終えたことにはなりません。
日獣では,選択肢を増やす変更予告があります
日本獣医生命科学大学は,2028年度入試から,第Ⅰ期の一般選抜O方式・C方式(2月)の理科の選択肢に「総合」を追加すると予告しています。「総合」は,資料を読み解き,内容を把握したうえで自分の考えを表現する記述問題とされています。
変更後の方式を受ける方は,生物・化学だけが選択肢だと考えず,正式な要項と出題内容を確認する必要があります。ただし,日獣にこの選択肢があるからといって,他大学の受験に必要な理科まで学ばなくてよいわけではありません。
獣医学部志望だからといって,生物に決める必要はない
受験科目は,志望大学で使えることを前提に,学校で学べる科目,本人の理解度,ほかに受けたい大学との共通性を比べて考えます。上記の例でも,物理を使える方式と使えない方式があります。
生物を選ぶことはもちろん選択肢ですが,「獣医だから生物」「数学が苦手だから物理は無理」というイメージだけで決めず,実際の学習状況を確認しましょう。
文理選択では,数学と理科を学校でどこまで学べるか確認する
国公立獣医学部も考えているなら,数学Ⅲや理科2科目を学べる理系のコースを軸に,学校のカリキュラムを確認したいところです。一方,数学Ⅲを使わない私立の方式を中心にする場合は,文系から目指すことも可能です。
ただし,数学Ⅲを履修しないことで減る負担と,学校で習わない理科を別に学ぶ負担は,両方を考える必要があります。文系を選んだ後に,必要な数学B・Cや理科を学べないと気づいても,学校のコースを変更できるとは限りません。
- 数学Ⅱ・B・Cを,受験に必要な分野まで履修できるか。
- 理科は基礎科目だけでなく,化学・生物・物理まで学べるか。
- 必要な科目を,学校ではいつ学び終える予定か。
- コース変更や追加履修ができるか。変更できる時期・条件は何か。
理系を選ぶ場合も,受験に使わない数学Ⅲや理科の授業・課題が生じることがあります。文系・理系という名前だけで判断せず,学校の科目表や進度を見て,学校内外でどのように学ぶかを考えます。
国公立と私立で迷っている場合は,併願も含めて考える
国公立と私立を両方受ける可能性があるなら,第一志望だけでなく,候補となる大学・方式の科目を並べて確認します。数学Ⅲや理科2科目を学ばないと決めることは,受験できる大学を絞ることにもつながります。
国公立では,数学・英語・理科だけでなく,共通テストで必要な国語・地理歴史・公民・情報なども確認します。例えば,大阪公立大学の獣医学部では,これらの教科も必要です。
また,大学独自の数学の範囲と,共通テストの数学の範囲は別に確認します。個別試験では出題されない分野も,共通テストに向けて学ぶ必要がある場合があります。
まだ志望大学が決まっていないなら,今の苦手だけを理由に科目を減らす前に,どこを立て直す必要があるかを確認しましょう。一方で,選択肢を残すために科目を増やしすぎ,どれも十分に学べなくなることは避けたいところです。本人の希望と現在の理解度,学校の授業を踏まえて考えます。
推薦・総合型選抜を考える場合は,一般選抜の科目に加え,評定・履修科目・出願条件や選考内容を別に確認します。
中学生・高1・高2の段階で確認したいこと
中学生:今習っている数学・英語・理科の理解を進める
中学生の段階から,受験校や入試方式を一つに決める必要はありません。まずは学校の数学で計算や関数が分からなくなっていないか,英語の単語・文法を理解できているかを確かめます。
獣医学部という目標があっても,今の勉強に結びつかないことはあると思います。入試問題を解き始めることより,学校で習っている内容を理解し,練習を積み重ねることを優先します。
高1:文理選択と,選択後の授業内容を確認する
学校の文理選択の締切までに,候補となる大学の数学・理科と,学校で履修できる範囲を確認します。同時に,数学Ⅰ・Aや高校英文法など,今学んでいる内容を曖昧なままにしないことが大切です。
学校で理科を選ぶ時期も確認しましょう。先に選択肢と授業内容を知っておけば,科目を決める前に相談できます。
高2〜高3になる時期:未履修の範囲と,理解が不足している範囲を分ける
「まだ学校で習っていないこと」と「習ったけれど分からないこと」は,分けて整理します。未履修の範囲は今後の学校の進度を確認し,理解が不足している範囲は,どこから学び直すかを考えます。
受験に必要な理科を学校で履修していない場合も,早めに分かれば,教材や指導を使って学ぶ計画を立てられます。高3になってからすべてを考え始めるのではなく,今の段階で不足を確認しておきましょう。
科目選択や,学校で習わない範囲について相談したい方へ
「獣医学部を目指しているが,数学が苦手」「文系を選んでいて,理科をどう学べばよいか分からない」「国公立と私立をまだ決めていない」。そのような段階から,ご相談いただけます。
キタノジュクでは,学校の教材や答案,今後の授業予定を確認し,受験に必要な学習と,現在困っている内容を整理します。中学生や高1・高2の方が,すでに志望大学の過去問を解いている必要はありません。
学校で習わない数学・化学・生物についても,必要な範囲を確認して指導します。大阪・十三の教室での個別指導と,家庭教師による指導を行っています。
受験科目をすべて決めてからでなくても構いません。学校の科目選択や,今の勉強で困っていることからお聞かせください。
よくある質問
- 獣医学部志望なら,理科は生物を選んだ方がよいですか?
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生物に決める必要はありません。受験で使える科目の中から,学校の授業と本人の理解度,併願先の条件を比べて選びます。化学を使える方式もあり,物理を使える方式もあります。ただし,物理を選べない方式もあるため,先に候補の大学・方式を確認しましょう。
- 数学が苦手なら,数学Ⅲが不要な大学に絞った方がよいですか?
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今の苦手だけで,すぐに絞る必要はありません。数学Ⅰ・Aなどの理解が不足しているのか,計算練習が足りないのかによって,必要な対応は変わります。数学Ⅲを使わない方式でも数学の対策は必要です。まず現在の答案を確認し,立て直す内容と,数学Ⅲまで学ぶ場合の学習量を考えます。
- 必要な科目を学校で履修できなくても,指導を受けられますか?
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学校で習っていない数学・化学・生物も,指導できます。初めて学ぶ範囲と,既に習った範囲の理解度を確認し,教材を使って進めます。ただし,入試方式に履修条件がある場合,塾で学ぶことと学校での履修は別です。推薦などの出願条件も合わせて確認する必要があります。
- 志望大学が決まっていなくても相談できますか?
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相談できます。「獣医学部に行きたいが,成績が伴っていない」という段階でも構いません。今の学習で困っていることと,学校で選べる科目を確認します。中学生や高1で,受験校を決めるまで基礎の学習を待つ必要はありません。
- 高2で志望大学や受験科目を変えたい場合,何を確認すべきですか?
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新しい志望先で増える科目・分野と,学校で今後学べる範囲を確認しましょう。数学Ⅲや理科の追加が必要か,既習内容の理解はどの程度か,コース変更や追加履修が可能かを整理します。そのうえで,学校外で補う範囲と,現在学んでいる科目に使う時間を考えます。変更前後の大学・方式を両方確認することが大切です。
受験科目を確認するための公式案内
受験する年度・入試方式の科目や出願条件は,各大学の公式案内で確認します。募集要項に加えて,将来年度の変更予告・訂正も確認してください。