暗記の技術2 頭文字を覚える
暗記の技術2として,今回は頭文字を覚えるという方法を紹介します。
五街道を覚える例
例えば,社会で五街道を覚えることを考えます。 五街道というのは「東海道」「中山道」「奥州街道」「甲州街道」「日光街道」の5つです。 生徒にノーヒントでこの5つを覚えるよう指示を出し,数分後に口頭で確認をすると,次のようなやり取りが起こります。
頭文字だけで思い出せる
このやり取りの中に,暗記法のヒントがあります。 タイトルを見た方はもうお分かりですね。 頭文字さえ分かれば,答えが分かるという状況はよくあります。
百人一首で気付いたこと
私自身の経験として,次のようなことがありました。 小学校の時に百人一首をほとんど覚えていたのですが,中学校のテストで,百人一首の5・7・5・7・7のうちの5文字もしくは7文字が穴埋めとなるテストがありました。
小学校で百人一首を覚えていた私としては,テスト前にちょっと見直す程度で余裕だと思い,テストに臨みました。 すると,ほとんどの問題はすぐに答えが分かるのですが,なかなか答えが思い出せない問題がありました。
その問題というのは,百人一首の最初の5文字が空欄になっているものでした。 私は,最初の5文字さえあれば,残りの部分を全て答えることができたのですが,最初の5文字が削られると,それを答えることができなくなったわけです。
実際の覚え方
上に書いた生徒とのやり取りの例も同じです。 生徒は,最初の1文字さえ分かれば,答えを思い出すことができるのです。
そこで,最初の5文字を抜き出して覚えさせれば,全て答えられるようになりました。 五街道で言えば,東海道の「と」,中山道の「な」,奥州街道の「お」,甲州街道の「こ」,日光街道の「に」を取り出し,順番を変えて,「おとこにな(れ)」と覚えさせました。
そうすると,私が「お」とか「こ」とか言わなくても,
生徒 「お,奥州街道,と,東海道,こここ,甲州街道,に~は,日光街道,なーなーなー,中山道!」と,自分で自分に頭文字のヒントが与えられるようになります。
様々な暗記に応用できる
この方法は様々な場面で使えます。 社会人に求められる「ホウ・レン・ソウ」もそうですし,英語で「ed」の発音が[t]になるf, p, s, sh, chについても,うまく順番を入れ替えれば覚えやすくなります。