保護者向け
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キタノジュクのフラッシュカードを作りました
キタノジュクの生徒が使うための,Web版フラッシュカードを作りました。
スマートフォンやパソコンでカードを確認し,
覚えている内容と,まだ覚えていない内容を分けながら学習できる仕組みです。
フラッシュカード自体は,決して珍しい学習方法ではありません。
単語カードも以前からありますし,同じようなアプリも数多く存在します。
それでも自分で作ろうと思ったのは,
生徒が普通に学習を続けるだけで,その生徒が苦手としている内容を蓄積できる仕組みが欲しかったからです。
英単語帳で勉強すると,苦手な単語が散らばってしまう
英単語の勉強を例に考えてみます。
一冊の英単語帳には,数百語から数千語の英単語が掲載されています。
最初から順番に学習する方法は分かりやすいのですが,何度か繰り返していくと,
すでに覚えた単語と,まだ覚えていない単語が混ざるようになります。
例えば,100語の範囲に,まだ覚えていない単語が10語あるとします。
苦手な10語だけを練習したいと思っても,その10語は単語帳の中に散らばっています。
そのため,覚えている90語も含めて最初から見直したり,苦手な単語に印を付けて探したりすることになります。
覚えていない単語が増え,複数のページにまたがるようになると,
自分が苦手な単語だけをまとめて練習することは,意外と簡単ではありません。
文字を見ただけでは,正しい発音が分からないこともある
キタノジュクのフラッシュカードは音声が簡単に聞けるから便利!
紙の英単語帳には,発音記号が掲載されているものもあります。
音声を聞ける教材も増えています。
ただ,英単語を確認するたびに別の音声教材を開いたり,該当する単語を探したりするのは手間がかかります。
発音記号を見ても,実際にどのように発音するのか分からない生徒もいます。
発音が分からないまま,文字の並びだけで英単語を覚えてしまうと,
長文の中で見つけても意味がすぐに出てこなかったり,リスニングで聞き取れなかったりすることがあります。
そこで,キタノジュクのフラッシュカードでは,
英単語を表示すると同時に,その単語の音声も確認できるようにしました。
単語を覚える作業と,発音を確認する作業を分ける必要はありません。
覚えていない英単語だけを,もう一度練習できる
フラッシュカードで英単語を確認したら,生徒はその単語を覚えているか,まだ覚えていないかを選びます。
覚えている単語は,その回の学習から外れます。
まだ覚えていない単語は残り,もう一度表示されます。
そのため,覚えている単語を何度も確認する時間を減らし,苦手な単語に時間を使えます。
さらに,学習を重ねる中で「まだ覚えていない」と判断された単語は,その生徒の学習データとして蓄積されます。
生徒は,いつもどおりフラッシュカードで勉強するだけです。
自分で苦手な単語を別のノートに書き写したり,一覧を作ったりする必要はありません。
普通に学習を続けるだけで,その生徒が苦手としている英単語が少しずつ明らかになる。
これが,今回のフラッシュカードで特に実現したかったことです。
生徒ごとの「苦手な英単語だけの学習セット」を作れる
苦手な単語だけ重点的に学習できるから,どんどん覚えられる!
苦手な英単語が蓄積されれば,そのデータをもとに,
一人ひとりに合わせた「苦手な英単語だけの学習セット」を用意できます。
同じ英単語帳を使っていても,覚えにくい単語は生徒によって違います。
ある生徒が何度も間違える単語を,別の生徒はすでに覚えていることもあります。
全員に同じ範囲をもう一度させるのではなく,それぞれが覚えていない単語を中心に練習する。
そうすれば,同じ学習時間でも,必要な内容により多くの時間を使えます。
また,一度覚えた単語であっても,時間がたつと忘れることがあります。
学習履歴を見ながら,必要な単語をもう一度確認することで,覚えた内容を維持しやすくなります。
英単語以外にも利用できます
今回は英単語を例に説明しましたが,この仕組みは英単語だけのものではありません。
- 英熟語や英文法の基本事項
- 数学の公式や定理
- 物理の公式や用語
- 化学の反応式,物質の性質,実験操作
- 生物の用語や現象
- その他,繰り返し確認する必要がある知識
数学の公式を覚えていても,どの場面で使うのか迷う生徒がいます。
化学では,物質名,色,製法,反応など,似た情報を混同することがあります。
英熟語も,一度覚えただけでは定着しません。
それぞれの科目で苦手な内容を蓄積し,必要な内容だけを繰り返すことで,
生徒ごとに残っている小さな苦手を,一つずつ減らしていくことができます。
私も,生徒がどこで苦戦しているのかを確認できる
フラッシュカードの学習データは,生徒本人が復習するためだけのものではありません。
私にとっても,生徒への指導を考えるための大切な情報になります。
どの単語を多くの生徒が覚えにくいのか。
どの分野で間違いが増えているのか。
どの公式が定着しにくいのか。
生徒がどの内容に時間を使っているのか。
こうしたことをデータとして確認できれば,授業中の印象だけに頼らず,必要なサポートを考えられます。
例えば,多くの生徒が同じ内容で間違えているのであれば,教材の説明やカードの作り方を見直す必要があるかもしれません。
一人の生徒だけが特定の分野で苦戦しているのであれば,授業でその内容を取り上げたり,その生徒向けの学習セットを用意したりできます。
生徒の苦手を記録することが,次の指導や教材改善につながる。
その循環を作れることも,自分でフラッシュカードを作った大きな理由です。
フラッシュカード以外の教育コンテンツも作っています
今回は,現在作っている教育コンテンツの一例として,フラッシュカードを紹介しました。
フラッシュカードですべての学習を完結できるわけではありません。
数学や理科では,自分で問題を解く練習が必要です。
英語でも,単語を覚えるだけで長文が読めるようになるわけではありません。
それでも,覚えていない知識を見つけ,必要な内容を繰り返し,少しずつ苦手を減らしていくための道具として,フラッシュカードは役立ちます。
現在はこのほかにも,生徒が楽しみながら反復できる学習ゲーム,授業外で問題を送れる質問システム,数学や理科の自作プリントなど,
生徒の学力向上に役立つ教育コンテンツの制作に取りかかっています。
新しいものを作ること自体が目的ではありません。
実際の指導の中で生徒が困っていることを見つけ,それを解決する方法の一つとして,必要な教材や仕組みをこれからも作っていきます。