秋は,環境ではなく戦略を考える時期です
浪人生活も秋に入ると,春や夏とは不安の質が変わります。
予備校が合うか合わないかという話よりも,
志望校に向けてこのままの戦い方でよいのかが気になってくる時期です。
ここまで予備校に通ってきたのであれば,秋から大きく環境を変えるのは簡単ではありません。
予備校を続けるなら,基本的には腹を決めて最後まで使い切ることになります。
ただし,
予備校を続けることと,予備校のペースにすべて合わせることは同じではありません。
ここからは,志望校合格に向けて,どこに重心を置くかを考える必要があります。
合否を分けるのは,何をやるかではなく,どこに時間を使うかです
秋以降は,やるべきことが多く見えます。
予備校の授業,復習,過去問,模試の復習,苦手分野の補強,共通テスト対策。
すべてを完璧にこなそうとすると,かえって中途半端になってしまいます。
だからこそ,ここからは
「何をやるか」以上に,「何に時間を使わないか」
を決めることが大切です。
科目ごとの優先順位を決める
どの科目で得点を取りにいくのか,どの科目は最低限に抑えるのか。
志望校の配点や現在の学力によって,時間の使い方は変わります。
過去問と基礎補強のバランスを考える
秋になると過去問を意識する時期ですが,基礎が崩れている科目では,過去問だけを解いても点数につながりません。
一方で,基礎に戻りすぎると,志望校の問題に対応する時間が足りなくなります。
共通テストと二次試験の配分を考える
国公立大学や医学部を目指す場合,共通テストと二次試験のどちらに重心を置くかも重要です。
どちらも大切ですが,配点や得点状況を見ずに同じ比重で進めるのは危険です。
予備校の使い方を変えることで,戦い方は変わります
秋以降は,予備校の授業をすべて同じ重さで扱う必要はありません。
大切なのは,予備校を辞めるかどうかではなく,
予備校を自分の受験戦略に合わせてどう使うか
です。
授業をすべてこなすことが,合格に直結するとは限りません
予備校のカリキュラムは,多くの受験生に向けて作られています。
そのため,自分の志望校や課題に直結しない授業まで同じようにこなしていると,本当に必要な対策に時間を使えなくなることがあります。
必要な授業だけを使う
志望校対策に直結する授業,苦手分野の補強になる授業,自分の得点源を伸ばす授業。
そのような授業は,最後まで大切に使うべきです。
一方で,優先度が低い授業については,復習量や取り組み方を調整する判断も必要になります。
自習と過去問の比重を上げる
秋以降は,授業を受けるだけではなく,自分で点数を取りにいく時間が必要です。
過去問を通して,どの設問で点を取るのか,どの分野を補強するのかを具体的に決めていく必要があります。
不安は,予備校を辞めることではなく,補強で解決できる場合があります
秋に不安を感じたとき,予備校を辞めるかどうかだけで考える必要はありません。
むしろこの時期は,予備校を土台として使いながら,不足している部分を補う考え方が現実的です。
科目単位で補う
数学だけ,物理だけ,化学だけなど,合否に影響しやすい科目を重点的に補う方法があります。
特に理系学部や医学部を目指す場合,数学・理科の得点力は最後まで大きく影響します。
志望校対策に特化する
予備校の授業が一般的な受験対策に寄っていて,志望校の出題傾向と少しズレている場合もあります。
その場合は,過去問分析,記述対策,答案作成の練習など,志望校に合わせた対策を別で補う価値があります。
学習戦略を整理するだけでも意味があります
秋以降は,授業内容そのものだけでなく,何を優先し,何を後回しにするかの判断が重要になります。
自分だけで判断しにくい場合は,現在の得点状況と志望校との距離を整理してもらうだけでも,勉強の重心がはっきりします。
秋にやってはいけないこと
秋からの勉強で大切なのは,焦って手を広げすぎないことです。
不安が強くなる時期だからこそ,次のような動きには注意が必要です。
- すべてを最初からやり直す
-
基礎が不安だからといって,すべてを最初からやり直すと,志望校対策の時間が足りなくなることがあります。
戻るべき単元を絞ることが大切です。
- 新しい参考書に次々と手を出す
-
秋以降に教材を増やしすぎると,どれも中途半端になりやすいです。
今ある教材や過去問をどう使い切るかを考えたほうがよい場合が多いです。
- 苦手を全部克服しようとする
-
苦手をすべてなくすことは理想ですが,残り時間を考えると現実的でないこともあります。
合格点に近づくために,どの苦手を優先するかを決める必要があります。
- 予備校のペースに振り回される
-
予備校の授業や課題をこなすこと自体が目的になると,自分の志望校に必要な対策が後回しになります。
秋以降は,自分の受験戦略に合わせて予備校を使う意識が大切です。
それでも,秋から伸ばせる部分はあります
秋になると,もう大きく伸びないのではないかと不安になる方もいると思います。
たしかに,残り時間は限られています。
しかし,
秋からでも,得点の取り方を変えることで合格可能性を上げられる部分はあります。
記述力
数学や理科では,考え方は合っているのに答案の書き方で点を落としていることがあります。
記述の型を整えるだけでも,得点が安定することがあります。
過去問対応力
志望校の問題形式に慣れ,時間配分や設問ごとの取り方を決めることで,本番での失点を減らせます。
秋以降は,ただ解くだけでなく,点の取り方を分析することが重要です。
得点戦略
すべての問題を解き切る必要はありません。
どの問題で確実に取るか,どの問題は深追いしないかを決めることで,合格点に近づきやすくなります。
キタノジュクでは,志望校合格に向けた戦略を一緒に整理します
キタノジュクでは,秋以降の浪人生に対して,単に授業を追加するのではなく,志望校合格に向けて何を優先するかを一緒に整理します。
予備校をどう使うか,どの科目に時間を使うか,どの分野を優先して補強するか。
そして,必要であれば,予備校の授業を減らしてでも志望校対策に時間を回す判断も一緒に考えます。
医学部・京大・阪大・神大などを目指す場合,秋以降は一般的な勉強量だけではなく,志望校に合わせた得点戦略が重要になります。
ここからは,どれだけ頑張るかだけでなく,どれだけ正しく選ぶかで結果が変わります。
残り時間で合格確率を上げるために
浪人の秋は,不安になって当然です。
ここまで頑張ってきたからこそ,受験が現実として近づき,合否への不安も強くなります。
ただし,秋はもう一度すべてをやり直す時期ではありません。
ここからは,今ある条件の中で,どの科目に重心を置き,どの対策を優先し,どこで得点を取りにいくかを決める時期です。
予備校を続けるなら,予備校をうまく使う。
予備校だけでは不安なら,不足している部分を補強する。
志望校対策が足りないなら,そこに時間を回す。
秋以降は,迷いながら勉強するよりも,戦い方を決めて進むことが大切です。
夏になっても予備校で成績が伸びないと感じている方は,こちらも参考にしてください。
浪人の夏に予備校で成績が伸びないと感じている方へ