個別指導・家庭教師は,使い方によって結果が大きく変わります
浪人生にとって,個別指導や家庭教師は有効な選択肢です。
一人ひとりの状況に合わせて進められるため,予備校の集団授業では補いにくい部分を見直しやすいからです。
ただし,個別指導を受けていれば自動的に成績が上がるわけではありません。
何を扱うのか,授業後に何を復習するのか,志望校合格にどうつなげるのか。
そこまで整理されていないと,個別指導を受けていても伸び悩むことがあります。
大切なのは,個別指導・家庭教師という環境を,志望校合格に向けてどう使うかです。
時期によって個別指導の使い方は変わります
個別指導や家庭教師を受けている場合でも,浪人生活の時期によって考えるべきことは変わります。
ただし,予備校のように時期ごとに別ページを作るよりも,個別指導では「今の指導をどう使うか」を中心に考えることが大切です。
春(4〜6月):違和感を放置しない
春の段階で,先生や指導内容に違和感がある場合は,その感覚を軽く扱わないことが大切です。
個別指導や家庭教師は,集団塾と違って先生との距離が近く,
その先生と1年間一緒に戦うことになる可能性が高い環境です。
まだ始まったばかりだからといって様子を見るだけで終わらせてしまうと,
夏になって成績として問題が見えてきたときに,修正が遅れてしまうことがあります。
「この先生の説明で理解できるか」
「質問しやすいか」
「自分の弱点に合った指導になっているか」
といった点に少しでも違和感がある場合は,
このままその先生と受験まで進んでよいのか,一度立ち止まって考えることが重要です。
夏(7〜8月):結果を見て判断する時期
春の段階では,「この先生にお願いすれば大丈夫だ」と感じていた方も多いと思います。
実際,個別指導や家庭教師は最初の数か月では大きな問題が見えにくく,
うまくいっているように感じることも少なくありません。
しかし,模試や演習の結果が出てくる中で,
「思ったほど成績が上がっていない」
「このままで本当に間に合うのか」
と不安を感じ始めるのが,ちょうどこの時期です。
浪人の学習は,夏までは基礎固めが中心ですが,
秋以降は志望校対策に入っていきます。
そのため,
秋までに基礎が固まっていない場合,
志望校対策に入ったときに一気に崩れが見え始めます。
そして,
秋までが,成績を大きく変えられるほぼ最後のタイミングです。
ここを逃すと,その後は調整の段階に入るため,
根本的な立て直しは難しくなります。
だからこそ,
夏の時点で結果が出ていないのであれば,
「何も変えずに続ける」という選択肢は基本的にありません。
今の個別指導を続けるべきなのか,
指導内容を見直すべきなのか,
あるいは別のサポートを加えるべきなのか。
このタイミングで一度立ち止まり,
得点につながる形になっているかを基準に判断することが重要です。
秋(9〜11月):志望校に合わせて点数を取りにいく段階
秋の段階では,基礎固めはすでにほとんど終わっているはずです。
ここまで優秀な講師とともに正しい方法で学習を進めてきた場合,
ここから学力そのものが大きく伸びることはあまり期待できません。
秋の模試で急激に成績が上がった場合でも,
それは秋に入ってからの成果ではなく,
夏までに積み重ねてきた内容が表に出てきたと考えるのが自然です。
そのため,秋以降は「学力を上げる」段階というよりも,
これまで身につけてきた力を志望校の出題に合わせて使える形に整える段階
に入ります。
具体的には,過去問演習,記述答案の精度,問題選択,時間配分など,
学力そのものは大きく変わらなくても,
本番で取れる点数を引き上げていくための調整が中心になります。
ここで注意したいのは,
基礎固めの指導が優れている講師が,
志望校対策まで適切に行えるとは限らない
という点です。
特に学生講師の場合,
志望校ごとの出題傾向や過去問分析の蓄積という点で,
指導内容に差が出やすいのが現実です。
これまで順調に進んできた場合でも,
志望校の過去問に対して具体的な指示がもらえない,
記述の添削が不十分,
出題傾向に合った対策ができていないと感じる場合は,
そのまま続けることが最適とは限りません。
秋以降は,
「志望校に対してどれだけ具体的な対策ができる講師か」が重要になります。
そのため,ここまで大きな問題がなかった場合でも,
志望校対策という点で不安がある場合は,
講師の変更や,必要な部分だけ別の指導を併用することも含めて検討するのが現実的です。
なお,
ここまでの学習がうまくいっていないと感じている場合は,
この限りではありません。
- 講師選びを失敗しました。もう成績を上げるのは難しいですか?
-
講師選びに失敗し,
ここまでの学習がうまくいっていなかった場合は,
話は変わります。
指導内容や学習の進め方に問題があった場合,
講師や指導方針を変えることで,
ここからでも成績が大きく伸びる可能性はあります。
冬(12月〜本番直前):最後の仕上げの段階
冬は,これまで積み上げてきた内容を本番で確実に発揮するための,
最後の仕上げの段階です。
この時期から学力そのものを大きく引き上げることは簡単ではありませんが,
自分の実力を志望校の出題に合わせてフィットさせることで,
得点を伸ばすことは十分に可能です。
具体的には,
過去問の解き直し,答案の精度の最終確認,
時間配分や問題選択の最適化など,
本番での得点力を高めるための調整が中心になります。
また,
暗記項目の最終チェックによって,
本来取れるはずの点数の取りこぼしを防ぐことも重要です。
この時期は新しいことに手を広げるよりも,
これまでやってきた内容を確実に仕上げることが,
合格に直結します。
個別指導でよくある悩み
個別指導や家庭教師を受けている浪人生には,次のような悩みが出てくることがあります。
個別指導は「解説の場」で終わらせないことが大切です
個別指導では,分からない問題をその場で質問できることが大きなメリットです。
しかし,毎回の授業が問題解説だけで終わってしまうと,その問題は分かっても,次に自分で解ける状態になっていないことがあります。
浪人生に必要なのは,その場で分かることだけではありません。
授業後に何を復習し,次回までに何を仕上げ,志望校の得点にどうつなげるかまで考える必要があります。
個別指導は,授業時間だけで完結するものではなく,自習や復習とつながって初めて効果が出ます。
キタノジュクでは,個別指導を「解説の場」で終わらせません
キタノジュクでは,浪人生に対して,ただ分からない問題を解説するだけの指導は行いません。
現在の学力,志望校,使用教材,模試結果,日々の勉強内容を確認し,どこで成績が止まっているのかを整理します。
そのうえで,志望校から逆算して,今やるべきことを絞ります。
数学・物理・化学を中心に,分かる状態から解ける状態へ変えていく指導を行います。
授業中の理解だけで終わらせず,授業後の自習や復習までつながる形で指導することを大切にしています。
今の個別指導のままでよいのか迷っている方へ
個別指導や家庭教師を受けているのに不安がある場合,すぐに環境を変える必要があるとは限りません。
まずは,今の指導が得点につながる形になっているかを確認することが大切です。
今の先生を続けるべきか。
指導内容を変えるべきか。
予備校と併用するべきか。
志望校対策を強めるべきか。
そうした判断を一人で抱えるのは不安だと思います。
今の頑張りを無駄にしないためにも,一度立ち止まって,個別指導の使い方を整理することが大切です。
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