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わからないことは恥ずかしいことじゃない

「わからないこと」「できないこと」は「駄目なこと」「恥ずかしいこと」という認識があります。

私は、塾の最初の授業で、「わからないことがあったら言ってね」といいます。 それでも、最初の方は質問はなかなか出ません。そして、たまに質問する人も、 枕詞に「基本的なことかもしれませんが」や「しょうもない質問かもしれないですけど」をつけます。

家庭教師でも、もちろん「わからないことは質問するように」といいます。 その後の反応は色々なのですが、今までの経験上、小学生は「わからない」とは言いません。 わからない問題があっても、黙って問題を見つめ続けます。

タイトルにも書きましたが、わからないことは恥ずかしいことではありません。 わからないことをわかったふりすること、わかろうとしないことの方がよっぽど恥ずかしいことです。

家庭教師で成績が上がる要因の一つはこの、質問にあるでしょう。 学校や塾では、みんながいるからなかなか質問しにくい。そもそも、良く質問する人で 成績の悪い人はほとんどいません。

家庭教師をやっていると、その子の成績がどの程度伸びるかは質問を聞いていれば大体わかります。 言いかえれば、質問の仕方を変えれば、成績は上がります。 伸びる子の質問の特徴としては、以下のことが挙げられます。

  1. わからなかったところをチェックしている
  2. 解けた問題でも、疑問があれば質問する
  3. 説明を聞いてもわからないときは「わからない」という
  4. 説明した後に、自分の言葉で理解した内容を繰り返す

家庭教師の授業の初めは、宿題チェックをします。 そのときに、「わからなかったところはなかった?」と聞きます。大体の子は「なかった」と答えるか、 「答えを見たらわかった」と言います。伸びる子は、「なかった」とは、まず言いません。 「解けたけど、なんでこれで解けるのかわからない」とか「答えを見てわかったと思うんですが、ここは こういうことでいいですか?」などと質問をしてきます。

さらに、質問に対して説明をした後の対応からも、生徒の理解度はある程度把握できます。 説明後、「わかりました」とだけ答えた場合は、結構怪しい。本当に理解しているかを確認する必要があります。 伸びる子は、「つまり、こういうことですね」などと、自分がどのように理解したのかを説明してくれます。 こうしてくれると、どの程度理解しているか、こちらとしてもわかりやすいですし、ちょっと違うなと感じたら、 修正できます。

以上のことから、当然、質問しやすい環境をつくることは必要になってきます。 そこで、絶対に言わないと決めているのは「そんなんもわからんの?」という言葉です。 この言葉は、別に馬鹿にしているわけでなくても、つい出てくることがあるでしょう。 でも、この一言は、間違いなく生徒を委縮させます。

最後に、生徒が「こんな簡単なこともわからないなんて、まずいですよね?」ということがあります。 そのときは、「わからんまま置いといたらまずかったけど、今わかってんから大丈夫!」と言います。 もちろん本心で。大事なことは、わからないことを「わからない」と言えたこと、 わかろうとしたこと、わかることができたことにあります。

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