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「覚えればいいだけ」なんて誰でも言える

暗記科目と言われる社会はよく「覚えればいいだけ」と言われます。 社会に限らず、英単語や古文単語、理科の用語や数学の公式、漢字など、暗記が必要ない科目なんてありません。 しかし、「覚えればいいだけ」といわれても、膨大な量の単語や公式を覚えなければならない中学、高校生にとっては大変です。

私自身も、家庭教師として指導を始めて数年間は、生徒から「社会ができない」と相談されると「社会なんて覚えるだけやん。」という一言で片づけていました。 でも、こんな言葉はお母さんでも友達でも、誰でも言えるセリフですね。 今では、こんな言葉で片づけていた過去の自分も、現在、こんな言葉で片づけている先生も、暗記指導と言う点においてはただの素人だと感じます。

例えば、暗記中心である社会において、「社会ができない」という生徒と言うのは、 以下のような原因が考えられます。

  1. 話の流れがつかめていない
  2. 人名や地名、用語が覚えられない
  3. 時差などの計算ができない

ここで暗記の話に限って言えば、2.が問題になります。 暗記をするにあたって、よく使われる方法として、語呂合わせがあります。 例えば、「経度と緯度」について、縦線と横線のどちらが経線でどちらが緯線か覚えられないとします。 この覚え方として「よこいけいた君(横緯経縦)」という人の名前で覚える方法があります。 つまり、横線が緯線で縦線が経線だということですね。 これは私が考えたわけではなく、知り合いの社会の先生に教えてもらった覚え方になります。 この覚え方は、私が中学生のときには社会の先生から聞いたことがありませんでした。

言ってしまえば、これが指導力の差になります。 つまり、公式や用語が出てきたときに、それが覚えられるような語呂を知っているか、 または自分で作って生徒に提供できるかによって、生徒の暗記の助けができるかが決まります。

さらに言えば、語呂で覚えるというのは、その科目が好きになるきっかけとなります。 私は生徒が覚えられない単語や用語が出てくると、積極的に語呂を作っていきます。 生徒に作った語呂を教えると「面白い」とか「うまいこと作りますね」、「その語呂はムリがあるでしょ」 など、感心したり文句を言ったりしながらも、結局覚えていきます。 そして、語呂で覚えたことが学校のテストに出てくると、「先生の言っていた語呂でできた」と嬉しそうに報告してくれます。

そのため、指導者の引き出しとして、世間に出回っている語呂をたくさん知っていること、 語呂がなければ自分で作り出せることは必要な技術だと感じています。

また、語呂といえば、古文単語の暗記で有名な語呂の本があります。 学校でそれを紹介したところ、生徒は非常に関心を示し、何人かの生徒は次の週には購入したと言ってきました。 一方で、ある生徒がその本の話を古文の先生にしたところ、「私は語呂で覚えるなんて嫌いだから薦めない」とおっしゃったそうです。 これは、先生の発言としてはどうかなと思います。大事なのは生徒がいかに覚えるか、関心を持てるかであって、 先生自身がその方法を好きかどうかなんてどうでもいい話です。

最後に、今回はいかに暗記をしていくかについて、語呂合わせを例に挙げましたが、 暗記の技術というのは他にもたくさん存在します。それを今後、「勉強法」で紹介していきますので、 そちらも読んでいって頂ければ良いかと思います。

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