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問題に印をつける

数年前に「東大合格生のノートはかならず美しい」という題名の書籍が 評判になりました。このことから、自分にとっていかに分かりやすいノートを 作るか、ということに対しての関心はそれなりに高まっていることだと思います。 では、問題集についてはどうでしょう。

私の今までの指導経験では、 「勉強ができない生徒の問題集は美しい」 ということが言えます。 勉強のできない生徒の問題集には、何の書き込みもされていません。 いつでも「新品同様」としてメルカリで高く売れそうな状態となっています。

一方で、勉強のできる生徒は問題集に書込みをしていることが多いです。 例えば、一度解いた問題に印をつけたり、解けなかった問題に印をつけたりなどです。 これじゃあメルカルで高く売れませんね(どうでもいい)。

印をつける理由は何よりも、前に記述した 「繰り返し解く、できない問題を解く」 を実行するためとなります。できない問題を繰り返し解くには、どこができなかったか 分かるようにしておく必要があります。そのために印をつけるのです。

しかし、理由はこれだけではありません。実は、 問題に印をつけることは勉強のモチベーションアップにつながります。 というのも、印のついている問題を何日後かにやって、解くことができれば、 前回に比べて自分がいかに成長しているかがわかる からです。 印をつけていなかったら、問題を解くときに、前に自分がその問題を解けたかどうかがわかりません。 すると、自分の成長が実感できないのです。

さらに、問題に印をつけることは自分の勉強方法の見直しにもつながります。 特に、次の場合には注意が必要です。

  1. ほとんどの問題に「解けなかった」という印がついている。
  2. 「解けなかった」という印のついている問題に再チャレンジしても、どれも解けない。

1.について、このような場合、その問題集は自分のレベルに合っていないといえます。 特別な理由がない限りは、それよりも難易度の低い問題集に変えた方がいいでしょう。 また、2.について、同じ問題が解けないのは、解法が十分に理解できていないことが原因として考えられます。 そのような場合は解答・解説をもう一度熟読したり、誰かに質問したりすることで解決できるので、 そういう姿勢が自分に足りていないことが確認できます。

一つの例として、私が高校生の時に行っていた印のつけ方を紹介します。

  1. 解けなかった(考え方が間違っていた)問題の番号に○をつける。
  2. 解き方は合っているが、途中で計算ミスをしていた問題には△をつける。
  3. 解けた問題のうち、1年間解かなくても1年後に解ける自信のある問題には×をつける。
  4. 解けなくて解答を見たが理解できなかった問題に?をつける。

このように印をつけて、2回目に問題を解くときは○と△がついている問題のみをやります。 さらにその次には×がついている問題以外をすべてやります。 こうすることで、解けなかった問題に多くの時間を割くことができます。

解けない問題に○、楽勝な問題に×というのは、逆な気がするかもしれません。 このように印をつけていたのは、○の方が目立つから、問題番号に×がついていると問題番号が見にくくなるから、 というのが理由です。また、「解けなかった問題」と「計算ミスをした問題」は間違った原因が違いますので、 ○と△で印を変えています。特に△については、次に解いたときに再び間違えるようであれば、 自分が計算ミスのしやすい所であると認識し、注意することができます。さらには、「計算ミス」というのは思い違いで、 本当は考え方が間違っていたということも発見することがあります。

ちなみに、「?」については、実際には私が高校生の時にはやっていませんでした。 しかし、指導している生徒で宿題をする際に「?」をつけて、次の授業の際に「?」のついているところを 質問する生徒がおり、とても良い方法だと感じたため、紹介しました。

以上、シンプルな方法ですが、うまく実行すれば、大きな成果が得られます。 「問題集に書込みをするのは嫌だ」という人もいると思います。実は私も高3になるまではそうでした。 でも、「成績を上げるための道具」でしかない問題集をきれいなまま保存することには何の意味もありません。 それに、たくさん書き込みがされている問題集というのも、後から見返してみると良いものですよ。

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